シービスケット―あるアメリカ競走馬の伝説

シービスケット―あるアメリカ競走馬の伝説

シービスケット―あるアメリカ競走馬の伝説




これは競馬をある程度知っている人でないと厳しいかも知れない。
英語の作品を日本語に訳したからなのか、
全体的に文章が硬く感じられる。


これが全くのフィクションであるならば読む価値は無いが、
実際に存在した競走馬の伝記であるから、また意味が違ってくる。
ウォーアドミラルのような歴史に残っている馬の一方で、
同じように人気も強さもありながら、後生に名を残せない馬もいる。
それが競馬の面白さであり、血のスポーツと呼ばれる所以であろう。


映画化された作品であり、映画では映像の美しさを楽しみ、
本では映画で描かれていない部分を補完いくのが良いと思う。
書籍と映画の二つで一つの作品といった印象。