さみしさの周波数

さみしさの周波数 (角川スニーカー文庫)

「未来予報―あした、晴れればいい。」「手を握る泥棒の物語」「フィルムの中の少女」「失はれた物語」の四作。
全体的に淡くて切ない雰囲気が漂い、非常に心地よい。
短編集だが、内容的にこれくらいの短さの方がサラッと読めて良い。
乙一の作品は黒々した話より、せつない話の方が断然良い。
私は、それらの話はファンタジーというよりは、寧ろ現代のお伽噺として捉えている。


ただ、表紙の絵柄がね・・・