亡国のイージス

亡国のイージス 上 (講談社文庫)

亡国のイージス 上 (講談社文庫)


亡国のイージス 下(講談社文庫)

亡国のイージス 下(講談社文庫)




現役自衛官の反乱は、
かわぐちかいじの「沈黙の艦隊」に通じるものがある。
艦長の格好良さは海江田四郎の方が圧倒的に上であるが、
宮津艦長の動機の方が、より人間的で現実味がある。


沈黙の艦隊」では危機に面して優れた政治家や官僚が表に出てくるが、
本作の作品では、腐った政治家や官僚は危機に面しても変わる事がない。
どちらの姿が今の日本に当てはまるのか非常に興味深い。


護衛艦や駆逐艦などの描写はなかなかイメージしにくく、
こういった作品は漫画などの映像の知識を得た後の方が臨場感を持てる。
映画化も良いが、かわぐちかいじによる漫画を是非見てみたいと思った。
某漫画雑誌の漫画化された作品は絵が稚拙すぎてガッカリさせられた。
某と言っても、どちらもモーニングだったw