奪取

奪取(上) (講談社文庫)

奪取(上) (講談社文庫)


奪取(下) (講談社文庫)

奪取(下) (講談社文庫)




非常にテンポが良い。
偽札作りの描写が非常に詳しく書かれている。
難解になりそうなテーマではあり、実際に細かな描写はよく分からなかったが、
最後までスピード感が損なわれる事はなかった。
「ホワイトアウト」といいエンターテイメント性の高い作品を描くのが上手い作家だと思う。


作品を通して偽札作りは割りに合わないという言葉の意味が本当によく分かった。
ただ、旧紙幣の時代の作品なので、読むタイミングとしては少し遅かった。
手元の一万円札と見比べながら作品を読んだ方が面白味は増すと思う。