壬生義士伝

壬生義士伝 上 (文春文庫 あ 39-2)

壬生義士伝 上 (文春文庫 あ 39-2)


壬生義士伝 下 (文春文庫 あ 39-3)

壬生義士伝 下 (文春文庫 あ 39-3)




全体の大部分が回想形式で、いろんな人の話を元に
吉村貫一郎の人となりを描いていっている。
最初は東北弁に馴染めないが、直に慣れた。


これまで多くの小説で描かれてきたような理想の武士像とは大きく違うが、
主人公の行き方には説得力があり、十分に納得させられる。
自分が同じような行き方を選ぶかというと、話は違ってくるが・・・


新撰組と言えば、司馬遼太郎の「燃えよ剣」のイメージが強く、
他の作品は、ありきたりな印象を受ける事が多い。
本作では、新撰組の新しいイメージを味わう事が出来る。